岩見沢市立教育研究所 ブログ

北教大岩見沢校と連携した出前授業(器械運動・幌向小)

 幌向小学校で出前授業を行いました。今回は4年生を対象とした跳び箱(開脚跳び、台上前転)に取り組む授業です。
 跳び箱は複合技能なので、助走-踏み切り-手の支持-空中姿勢-着地と、段階化した指導を効果的に行う必要があります。

 今回も、北海道教育大学岩見沢校の先生が指導に当たってくださいました。

 全身の動きを整え、怪我の予防とパフォーマンスの向上につながる運動を行います。安全に、そして最大限に活動するための基盤となりますが、マットを使い、普段行わないような運動も取り入れ、この時間を楽しむ雰囲気づくりにもなっており、どの児童ものびのびと取り組んでいました。

 みんなでマットや跳び箱をセットし、先生から上手に跳び箱運動をするポイントを教えてもらいます。助走から踏切板に正確に足を運ぶことや、腕支持により体を持ち上げ離すまでの動き、箱への手をつく位置など個々の動きを分解しつつわかりやすく指導がありました。

 後半は児童の能力や個別の目標に応じ、安全かつ多くの試行ができる練習環境が設定され、開脚跳びや台上前転の運動を積極的に行う姿が多く見られました。多くの児童で技能の向上が見られ、学習への意欲が高まっていました。

 クラスの担任の先生からは、児童の反応が大変よく、跳べなかった子が跳べるようになったほか、跳び箱運動に意欲を持って取り組むようになりましたとの感想がありました。また、この先生は休み時間の間も講師の教育大の先生にマット運動や跳び箱運動の効果的な指導法について積極的な質問をしていました。きっと今後の指導に生かされることと思います。
 出前授業を通じた指導助言、ありがとうございました。

第一小学校5年生 出前授業「器械運動」

〜苦手を乗り越え、自信へつながる台上前転〜

 12月1日、第一小学校の5年生を対象に、北教大岩見沢校による出前授業「器械運動」が行われました。指導してくださったのは、小倉准教授。今回のテーマは、器械運動の中でも難度が高い「台上前転」です。



 当日はインフルエンザの影響で欠席する児童が多く、やや寂しい人数となりましたが、反対に一人一人へ丁寧な指導が行われる、贅沢な時間になりました。



恐怖心を取り除く“スモールステップ”

 台上前転は、「跳び箱の上で回る」という点が大きなハードルとなり、苦手意識を持つ児童も少なくありません。



 小倉先生は、跳び箱への恐怖心を抱かせないために、補助具を活用しながら動作を細かく分解し、段階的に体得できるよう工夫してくださいました。 一つ一つのステップを確実に身につけ、自信が積み上がっていく様子が印象的でした。





 児童からはこんな声も。

  • 「マットの高さが跳び箱と同じだとおしえてもらって、こわくなくなった!」
  • 「先生が手をそえてくれたから安心して回れた」
  • 「成功したとき、思わず“やった!”って言っちゃった!」



全員が技を達成!

 丁寧な指導のもと、最終的には参加した児童全員が台上前転を成功させることができました。できた瞬間の笑顔はまさに“達成の表情”。見ている側にもその嬉しさが伝わってきました。





プロの技に驚き!

 授業の締めくくりには、小倉先生が前方倒立回転や鞍馬の技を披露。
迫力ある動きに、子どもたちからは「すごい!」「どうやったらあんなふうにできるの!?」と驚きの声があがりました。




 苦手だった技が「できた!」という成功体験は、子どもたちにとって大きな自信につながります。今回の出前授業は、まさにその瞬間に立ち会える貴重な時間となりました。今後の体育学習にも、今日の学びが生きていくことでしょう。

「岩見沢型ピア・サポート研修」開催レポート        

〜対立を“学び”に変えるメディエーションの実践〜

 11月4日、岩見沢市立教育研究所で「岩見沢型ピア・サポート」特別研究部会メンバーが講師となって研修会が行われました。今回は、子ども同士のトラブルを解決へ導く メディエーション をテーマに、演習と座談会を組み合わせた実践的な研修となりました。市内の50名の教員が参加し、市内の全小中学校で実施されているピア・サポートへの関心の高さがうかがえました。

 参加された先生方の振り返りから、今回の研修会の様子を紹介します。



演習だからこそ気づけた“聴き方”の大切さ

 ワークシートを使った演習では、「事実」と「感情」を分けて聴くことの難しさと大切さ を実感した先生が多くいました。

  • 「相手の気持ちを引き出す声かけの難しさを感じた」
  • 「自分の癖や苦手に気づけた」
  • 「すぐに学級で実践し、子どもたちが妥協点を見つけた」

といった声が寄せられ、研修内容が日々の実践とつながりやすいことが伝わってきます。




座談会で深まる学校間のつながり

 後半の座談会では、各校の取組や悩みを共有し合いました。

  • 「他校の実践が参考になった」
  • 「悩みを聞いてもらい、もやもやが晴れた」
  • 「中学校の先生の話を聞き、発達段階の違いに気づいた」

など、交流を通して新たな学びが広がる時間となりました。


何度学んでも新しい気づきがある研修

 夏の研修から続けて参加した先生からは、

  • 「回数を重ねることで理解が深まった」
  • 「短時間で内容を整理できてよかった」

という声が多く、継続的な学びの価値を実感している様子がうかがえました。

 また、「まずは教師がロールモデルになりたい」「子ども自身が解決できる力を育てたい」といった前向きな意欲も多く見られました。


おわりに

 振り返りには、講師や部会への感謝の言葉も数多く寄せられました。

 今回の研修を通して、先生方が「聴く」「受け止める」姿勢をあらためて大切にし、子どもたちが安心して学べる環境づくりへのヒントを持ち帰る機会となりました。

 今後も岩見沢市のピア・サポートの取組が、子どもたちのよりよい成長につながることを願っています。

コンサドーレサッカースクールと連携した出前授業(サッカー・北村小)

 サッカーの出前授業が北村小学校で行われました。授業を受けたのは1年・2年の児童たちです。
 小学校低学年(1〜2年生)のボール運動では、競技的な内容よりもボールを使って体の基本的な動きを身につけさせることが大切になります。

 今回もコンサドーレサッカースクールから二人のコーチに来校いただき、小学校低学年の学習内容を踏まえたサッカーの指導を丁寧にしてくださいました。
 低学年らしい元気な挨拶のあと、ボールを使った基礎練習に入りました。

 低学年のボール運動においては、ボールに慣れる・扱うことやそれに伴って身体を協応させることが大切です。
 二人でボールに向かい合って立ち、コーチの合図で「頭」「腰」「膝」などの掛け声で自分の身体にタッチします。「ボール」の掛け声があったら素早く足で前のボールを取るという運動をします。
 掛け声と眼の前のボールに素早く反応することにより、手と目、足と目の連動で身体を協応できるようにさせます。

 続いて、サッカーのドリブルの練習をします。
 ドリブルを上手に行うために、コーチからは「なるべく細かく」「体に近いところで」などの具体的な指導がありました。
 コーチが声で合図したら止まってボールを足の裏で保持する動きを行い、次の段階では声ではなくコーチが手を上げたら止まる練習をします。これにより、ドリブルの際にボールだけを目で追うのでなく、顔を上げながら自分とボール・仲間との位置関係をつかむことにもつながります。みんな上手にできていたようでした。

 他の学校でのサッカーの出前授業でも行っていた「ナンバーゲーム」も行いました。簡単なルールで誰もがボールに触れるチャンスがあり、この時間で学んだことも活かすことができます。赤と黄色の2つのチームにわかれました。

 パスをつなぐ、順番やルールを守る、協力してゲームを進める、成功・失敗を共有するなど、多くの学びが実現されていました。

 最後の方では「この時間でサッカーを楽しいと思えた人」の掛け声ではほぼ全員がフィールドに出てしまいゴールを守る児童がいなくなってしまうこともありましたが、それくらい楽しく「簡単なルールで楽しくできる活動」を通して、協働する感覚を育むためのヒントとなりました。
 低学年での指導に活かせる指導法をたくさん示していただき、ありがとうございました。

北教大岩見沢校との連携による出前授業

「アダプテッド・スポーツ」を5年生が体験! 〈11月27日 幌向小〉

 11月27日、幌向小学校の5年生で、北教大学岩見沢校との連携による出前授業「アダプテッド・スポーツ」が行われました。
 この日は地域公開日でもあり、教室や体育館には多くの保護者も来校。
子どもたちといっしょにスポーツの楽しさを体感する、にぎやかな時間となりました。


「誰でもが楽しめるスポーツ」からスタート

 授業の始めには、岩見沢校の大山准教授より
「アダプテッド・スポーツ」とは、障がいの有無にかかわらず、誰でもが楽しめるスポーツであることが紹介されました。
 子どもたちはうなずきながら真剣に耳を傾け、保護者の方からも「そういう視点、大切ですね」といった声が聞こえていました。


体験した種目はなんと8種類以上!

 体育館にはずらりと多彩な競技が用意されました。

  • スポーツ吹き矢
  • 車いすカーリング
  • ボッチャ
  • 車いすラグビー(車いすバスケット/車いすレーサー)
  • フリスビー
  • ブラインドサッカー
  • アンプティサッカー
  • バブルフットボール など

 初めは緊張気味だった子どもたちも、競技が始まるとあっという間に笑顔に。
「スポーツ吹き矢」では的に当たるたびに歓声が上がり、「車いすラグビー」では車いす同士がぶつかる大きな音に驚きながらも目を輝かせて取り組んでいました。



保護者も一緒に汗だく! 予想以上の盛り上がりに

 今回は保護者の参加が大きな盛り上がりの理由のひとつでした。

「こんなに難しいとは思わなかった!」
「子どもより本気になっちゃいました…」

と笑い声があがり、
特に「バブルフットボール」では、大きなバブルに包まれて転がったりぶつかったり、汗だくになりながら笑い合う姿が印象的でした。

 また、普段は触れる機会が少ないパラリンピック種目を体験できたことで、保護者の方からは

「テレビで見るだけではわからなかった」
「力ではなく工夫で楽しめるんですね」

といった声も聞かれ、理解が深まる時間となりました。






スポーツの可能性に出会った一日

今回の出前授業を通して、子どもたちは「できないことがある」ではなく「みんなが楽しめる工夫がある」という視点にふれることができました。

笑顔と発見があふれた90分。
参加した児童からは、

「もっとやりたい!」
「いろんな人が楽しめるってすごい」

という声が聞こえ、充実した表情がとても印象的でした。


北教大岩見沢校の皆さま、貴重な学びの機会をありがとうございました。
今後も、子どもたちが新しい世界に出会える学びを大切にしていきます。

北教大岩見沢校と連携した出前授業(バレーボール:南小)

 南小学校で11月20日(木)3時間目に6年竹組、4時間目に6年松組で、北海道教育大学の淺井先生を講師としたバレーボールの出前授業が行われました。本時は、バレーボールの授業の5時間目でした。キャッチ型バレーボールにより、3段攻撃が決まったら得点が2点になるといったルールの工夫もされていました。どちらのクラスも、このあと行われる松竹対戦に向けてよりレベルアップを目指し、取組んでいました。

 まずは、準備体操で身体をほぐし、対戦表に基づいて挨拶をして最初のゲーム。 子どもたちの様子を見て、淺井先生からは「バレーボールを楽しんで!」とひと言。そして、新たなルールが加わりました。             

 竹組は、コート後方の白枠の箇所に決まったら、2点のルールが追加されました。

  

 守備の時は、黄色枠には一人しか入ってはいけない、というルールが追加されました。

 竹組は、コートの両サイド(白線の部分)に 決まったら得点2倍というルールが追加されました。

 三段攻撃で白線内に決まった時の得点は4点となります。

 どちらのクラスもコートを広く使って攻めたり、守ったりすること、攻撃を予測し守備位置を工夫することという視点に気付かせてもらいました。

グループごとに作戦会議。車座で話し合ったり、コート上で確認したりしていました。

 

 ルールを守り、最適なパスやアタックをする中で、仲間と声を掛け合い、協力してゲームを楽しむことができました。

 話を聞く態度もとても立派でした。

 

 最初に淺井先生からの「バレーを楽しんで」の言葉どおり、どの子も笑顔で頑張っている姿は見ている方も楽しくなりました。このあとの松竹対抗戦も練習の成果を活かし、楽しんでください。淺井先生、ありがとうございました。

北教大岩見沢校と連携した出前授業(アダプテッド・スポーツ :東小)

 11月19日(水)東小学校において、1・2時間目に5年2組、3・4時間目に6年生の児童を対象に北海道教育大学岩見沢校の大山祐太准教授を講師に迎え、アダプテッド・スポーツの出前授業が行われました。

 5つのブースが設置され、7種類のスポーツを体験しました。それぞれのブースに大学生が補助についてくれて、丁寧な説明や支援を受けていました。

 カーリングでは力の入れ具合を工夫したり、相手をどうはじき出そうか考えたりしていました。

  コツをつかむと的までの距離を長くしたり、友達と対戦したりしていました。

 アンプティサッカーでは、慣れるまでは、床についていない足でボールをけってしまいます。

 ブラインドサッカーは、ボールが止まってしまうと音が聞き取れず、苦労していました。そんなときは、学生がボールを揺すって音を出すサポート。

 ラグビー用の車イスに乗ってぶつかる感触を確認していました。

 フリスビー。簡単そうに見えましたが、枠を通過させるのは思った以上に難しかったようです。

 得点の数え方も分かりやすく教えてもらいました。

 投げる場所のポイントを丁寧に教えてもらいました。

 ルールを変えて3人でボッチャを楽しんでいました。さすが6年生でした。

 最後に、「今日、話を聞いたり、体験したりしたことを総合的な学習の時間に活かしていきたい、これからの生活にも是非活かしていきたい」と代表児童が力強く挨拶をしていました。

 

北教大岩見沢校と連携した出前授業(器械運動・志文小)

 志文小学校の三学年を対象とした、教育大学の先生をお招きしての出前授業が行われました。二時間続きで行われ、児童たちはマット運動の「側方倒立回転」、跳び箱運動の「抱え込み跳び」に挑戦しました。

 元気よく大学の先生に挨拶をしたあと、準備運動やダッシュをして十分に体の状態を整えるところから始めました。

 マットを左右に跳びながら体を支える感覚を掴んだ後、跳び箱に手をつき横の動きで跳び越える練習をします。先生から、体の使い方や足の出し方などについてアドバイスがあり、練習を繰り返す中で、マット上で体を大きく使って側方倒立回転ができるようになりました。

 二時間目は跳び箱運動の抱え込み跳びの指導が行われました。しっかりと足を抱え込み、両腕の間を通して跳ぶために、「手→足→手→足」のタイミングを意識する練習とステージを使っての踏切りと跳び越えの練習を行いました。

 跳び箱を二台並べてその間を閉脚で跳び越える練習に移ります。抱え込んだ足の高さが必要となるため、跳び箱の高さに白いひもを渡し、恐怖心なく跳び越えることができるよう練習しました。

 最後には、練習の成果で、横に配置された高い跳び箱を難なく抱え込みで跳ぶことができる児童もたくさん出てきました。

 道具や指導の工夫で、器械運動の不得意な児童にも効果的に技能の向上を図ることができる方法をたくさん示していただきました。このあとの授業に活かしてまいります。ありがとうございました。

令和7年度 第3回「教頭・研究担当者研究協議会」が開催されました!

 11月12日、岩見沢市立教育研究所において「第3回教頭・研究担当者研究協議会」が開催されました。市内小・中学校から教頭及び研究担当者が一堂に会し、今年度の取組の振り返りと今後の方向性について協議を深める有意義な時間となりました。


1 全国学力・学習状況調査(岩見沢市報告書)の概要説明

 はじめに、全国学力・学習状況調査結果活用検討委員会の委員長より、本市報告書の概要が説明されました。調査結果については各校でも一定程度共有されているものの、改めて解説を受けることで、市全体の傾向と自校の状況をより正確に捉えることができたという声が多く聞かれました。

特に、

  • 「読み解く力」
  • 「選択して構成する力」
    の2点は多くの学校が共通して抱える課題であることが確認され、今後の授業改善に向けた重点項目として共有されました。

2 グループ別協議による課題共有と方策検討

 続いて、7つのグループに分かれ、今年度の公開研究会や授業研究を通して明らかになった課題や成果について交流が行われました。

 協議では、以下のような意見が多く寄せられました。

  • これまでの情報共有に加え、「行動連携」へとつなげていく必要性
  • 中学校区内での取組の温度差を認識しつつ、9年間の学びを見通した連携・共有の強化
  • 家庭学習の在り方が形骸化しつつある状況を踏まえ、意義や方法の再検証の必要性
  • 「3校をつなぐ会」の機能強化を見据えた、組織改革(分掌ベースへの移行)の検討
  • 「脱一斉」の授業づくりが徐々に進展していることへの評価と、教師の関わり方を見直す必要性

 学校の枠を越えて課題を共有し、具体的な改善策を協議することで、どのグループにおいても実践的で前向きな話し合いが行われました。


3 まとめ:今後の授業改善に向けて

 最後に、指導室長より、

  • 「分かる授業づくり」と「ピア・サポートによる学習集団づくり」
  • 課題だけでなく学校の「よさ」を明確化し、強みを生かした授業改善
  • 市全体の充実した研修環境を最大限活用し、学びへの動機付けを高めていく姿勢

など、授業改善に向けた重要な視点が示されました。


 参加者からは、
「自校の改善サイクルを継続的に回す仕組みづくりの必要性を再認識した」
「学区内外の学校の課題が自校と重なる部分が多く、今後の方策を整理する上で大変参考になった」
「次年度に向けて、組織的な取組に落とし込んでいきたい」
といった前向きな意見が多く寄せられました。


4 おわりに

 今回の研究協議会は、市内全体の状況と各校の課題を重ね合わせながら、学校間連携の強化と授業改善の方向性を共有する貴重な機会となりました。
ここで得られた視点や提案を各校に持ち帰り、次年度に向けて組織的・継続的な取組が進むことが期待されます。

北教大岩見沢校と連携した出前授業(バレーボール・北真小)

 北真小学校で、北海道教育大学の先生を講師としたバレーボールの出前授業が行われました。小学生にとってバレーボールそのものはかなり難しいスポーツですが、「誰もが楽しめる」ことを主眼において、講師の先生がネット型ボール運動の指導をしてくださいました。

 最初に、講師の先生から、本格的なバレーボールの試合を見た経験などを聞かれるなどした子どもたちはその技術のすごさや迫力を思い出していました。講師の先生からは、今はあれほどまでは当然できなくても、やり方やルールを変えればみんなバレーボールを楽しめるんだよというお話があり、期待が膨らんでいる様子でした。

 ネットを挟んで二人対二人になり、「投げる→受け止める→投げる…」の攻防をします。サーブ権があるときにボールが相手のコート内に落ちれば得点となることはバレーボールのルールと同じです。
 普段ボールを投げるときは相手に受け止めさせることが多いのですから、「相手に受け止めさせないように」コートに落とすのは難しく、徐々にその感覚を掴んでいきました。

 講師の先生から、「うまく相手のコートに落ちるようにするにはどうしたらよいと思う?」と問いかけがあり「前の方に落とす」「隅っこやラインぎりぎりを狙う」などの反応が自然と引き出され、ゲームの攻防も激しくなってきました。

 その後、チームでボールを繋ぐことを目指したルールの追加など、柔軟に変更しながら指導してくださりました。バレーボールの醍醐味である自陣のボールを味方へつなげ、相手コートに返しながらのラリーなど、チームの連携もうまくいくようになり、励まし合ったり、良いプレイを称え合いながら攻防を楽しめました。

 どの子にもこのゲームの楽しさを存分に味わえる時間となりました。加えてネット型ボール運動の授業を構想するうえでの良い手本となりました。出前授業へのご協力、ありがとうございました。