令和7年度「年度始め授業公開」が始まりました

 岩見沢市では、市内全小中学校をあげて授業改革に力を入れてきました。当研究所も各学校の授業実践をベースに研究を積み重ね各学校で目指してほしい授業像として提案・提示してまいりました。

 そこで、主に、今年度、岩見沢市に転入された先生方を対象に、岩見沢市が目指している授業を知ってもらい実践に活かすことを目的に、年度の早い時期ではありますが、授業公開を実施しております。

 今年度は、市内小学校4校、中学校3校において計8回の授業公開が行われます。

 授業者は、当研究所で研究を進めたり、養成塾・実践塾で指導力を磨いた7名の先生方にお願いしております。

 特に、研究の成果を具現化する視点として ①基礎学力を保証する「教えるべきことと考えること」を明確にした指導過程 ②子ども主体の授業をめざす教師のファシリテーションの在り方 ③探究型の学びを育むことと基礎学力の定着を図るICTの効果的活用 ④学びを実感できるふり返りの在り方 などを実際の授業で提示してもらいます。

 本日は、緑中学校で第1学年「数学」の授業が公開されました。

○本時目標:同じ数の積を累乗の指数を用いて表すことができる                                 ○本時課題:同じ数の積をわかりやすく表すことができる                                   ○学ぶべきこと:2乗 3乗 平方 立方 指数

 緑中では、文部科学省「授業時数特例校制度」を活用し、1単位時間45分間とし、生徒が最後まで集中力をもって学べるよう、教師の指示や発問等を短く端的になるよう工夫がされています。

 また、「学ぶべき」ことを明確にするために「教えて考えさせる」の指導過程をもとに、ICTを活用した提示や学びの過程で「本時課題」に立ち返る場の設定など基礎的な学力の徹底を目指した指導に心がけています。

 さらには、これまでの学びを土台に考えることや、小学校で学んだことのつながりなど、学びが積み重なり自ら考えをめぐらせることができるようファシリテートされていました。

 T 「小さな2」小学校で出てこなかった? C 面積で・・・・

 ICTの活用についても、現在、教科書で2次元コードを使いドリルが配信されており、これを活用し、生徒が繰り返し自分で定着を図れるよう工夫がされていました。

 本市の研究成果を活かし、子どもが主体となるよう展開された授業でした。参加された市内の先生方にも、岩見沢市が目指す授業として心に残るとともに明日のご自身の実践へのたくさんの示唆をくれた授業になったと思います。

 授業を公開していただいた緑中学校、S先生どうもありがとうございました。

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