「岩見沢の教育を知る」研修講座
平成7年度、岩見沢市へ転入された教職員を対象に「岩見沢の教育を知る」研修講座が開催されました。今年度は、各学校から80名の参加があり、新年度が始まったばかりで慌ただしい中にもかかわらず岩見沢市のこれまでの取組について理解し、自分の実践に生かそうとする真剣な様子が見て取れました。

はじめに、吉永教育長から、岩見沢市が目指す教育についてお話がありました。
キーワードは「輝き」から「煌めき」です。 ”一人一人の子どもたちが秘めている可能性を自ら広げる” そんな教育を具体化してほしいということを強く述べられました。

具体的には、2つの重点が示されました。
重点1 確かな学力の向上 重点2 コミュニティ・エリア構想の推進
これらの重点を実現するために「授業時数特例校制度」の活用や「岩見沢型ピア・サポート」の推進等、教育長の思いを熱く語られていました。

次に、市内の「岩見沢型ピア・サポート」実践のリーディング・スクールである美園小学校の取組が紹介されました。岩見沢市では、昨年から3カ年の計画で、広島大学の栗原慎二先生をお迎えし、年間3期、延べ10日間の研修を実施し、各学校で取組が定着できるようにしています。
美園小学校の黒田弥生先生から、美園小学校の「岩見沢型ピア・サポート」の指導体制、指導計画等のお話があり、続いて、ピア・サポートコーディネータの坂本千恵先生から実践の紹介がありました。

参加された先生方の振り返りからは、「吉永教育長の話と美園小学校の実践事例を通じて、岩見沢市の教育についての理解が深まりました。」「研修が非常に有意義であり、今後も研修を深めつつ日々の実践に取り組みたいと感じました。」「美園小学校の黒田先生、坂本先生の話を聞き、岩見沢型ピア・サポートについての理解が深まりました。変わりつつある児童生徒や環境に対応するために、自分自身のスキルアップが必要だと感じました。若い先生方にも多くのことを学びながら、SELやMLAの実践を進めたいと思います。」「ピア・サポートについての理解が深まり、ポジティブな言葉がけを日常から意識して取り組みたいと感じました。ピア・サポートの重要性に気づき、自校で積極的に取り組みたいと思いました。」「市内の教職員が同じ意識で教育を進めていることがわかり、岩見沢型ピアサポートについて学び、MLAの実践に対して意欲を持ちました。」等、岩見沢市の教育について理解が進むとともに、実践を共有していこうとする意欲の高まりが感じられました。

年度当初のお忙しい時期でしたが、参加された先生方、吉永教育長、美園小学校の黒田先生、坂本先生はじめ関係された先生方すべてに感謝します。