「岩見沢型ピア・サポート研修」開催レポート
〜対立を“学び”に変えるメディエーションの実践〜
11月4日、岩見沢市立教育研究所で「岩見沢型ピア・サポート」特別研究部会メンバーが講師となって研修会が行われました。今回は、子ども同士のトラブルを解決へ導く メディエーション をテーマに、演習と座談会を組み合わせた実践的な研修となりました。市内の50名の教員が参加し、市内の全小中学校で実施されているピア・サポートへの関心の高さがうかがえました。
参加された先生方の振り返りから、今回の研修会の様子を紹介します。

■ 演習だからこそ気づけた“聴き方”の大切さ
ワークシートを使った演習では、「事実」と「感情」を分けて聴くことの難しさと大切さ を実感した先生が多くいました。
- 「相手の気持ちを引き出す声かけの難しさを感じた」
- 「自分の癖や苦手に気づけた」
- 「すぐに学級で実践し、子どもたちが妥協点を見つけた」
といった声が寄せられ、研修内容が日々の実践とつながりやすいことが伝わってきます。


■ 座談会で深まる学校間のつながり
後半の座談会では、各校の取組や悩みを共有し合いました。
- 「他校の実践が参考になった」
- 「悩みを聞いてもらい、もやもやが晴れた」
- 「中学校の先生の話を聞き、発達段階の違いに気づいた」
など、交流を通して新たな学びが広がる時間となりました。

■ 何度学んでも新しい気づきがある研修
夏の研修から続けて参加した先生からは、
- 「回数を重ねることで理解が深まった」
- 「短時間で内容を整理できてよかった」
という声が多く、継続的な学びの価値を実感している様子がうかがえました。
また、「まずは教師がロールモデルになりたい」「子ども自身が解決できる力を育てたい」といった前向きな意欲も多く見られました。

■ おわりに
振り返りには、講師や部会への感謝の言葉も数多く寄せられました。
今回の研修を通して、先生方が「聴く」「受け止める」姿勢をあらためて大切にし、子どもたちが安心して学べる環境づくりへのヒントを持ち帰る機会となりました。
今後も岩見沢市のピア・サポートの取組が、子どもたちのよりよい成長につながることを願っています。




