「年度始め授業公開」 東光中第3学年「数学科」
年度始め授業公開が東光中学校で行われました。3学年数学科「多項式」の授業です。本時は、乗法公式四つのうち、最後となる(x+a)(x-a)=x2-a2の展開についての学習です。この単元の学習においては、単に公式を用いて計算ができるようにするだけではなく、それらの公式がどのように導かれるのか、なぜそのように使うのかを理解することが極めて大切です。

(x+a)(x-a)の形の例題を与え、実際に計算させてみたあと、周りの生徒とその結果や気づいたことを話し合わせます。

xの一次の項がなくなってしまっていることについて生徒に説明させ、前時に学習した公式との違い等についてしっかり把握させ、四つめの公式としてまとめます。


いくつかの練習問題に取り組ませ定着を促します。

「活用」として、いくつかの式について、これまでの四つの乗法公式のいずれを用いることができるか、ロイロノートのツールを使って分類させます。(x-9)(9+x)の式について、既習内容の「交換法則」を用いて(x+a)(x-a)=x2-a2の公式を利用することができることについても理解させていました。

最後は振り返りと発展問題に取り組んで授業を終えました。

参観された先生からは、「話し合いの時間を確保し授業が展開されるとともに、テンポも良く、黒板とICTをうまく活用していると思いました。」「単元の中で子どもたちが見通しを持って学習に取り組み、また、ICTの活用が学習効果に結びついていることが参考になりました。」「生徒の話し合いの時間の設定が勉強になりました。教えるではなくて気づかせる働きができるように頑張りたいと感じました。」との感想が聞かれました。
数学的な表現を用いて論理的に説明し伝え合う数学的活動が取り入れられ、単に公式を使うだけではなく、その方法が交換法則、結合法則や分配法則などを基にしていることを理解するなど、公式のもつ意味を理解し、式を能率よく処理することができることを目指した授業でした。授業の公開ありがとうございました。