所報第178号

所報第178号を市内の小・中・義務教育学校の全教職員に配信しました。
今号では道徳科研究部会、情報教育研究部会、岩見沢型ピア・サポート研究特別部会の中間発表に加え、6月~8月にかけて行った四つの研修事業の様子を掲載していますのでご覧ください。

所報第178号を市内の小・中・義務教育学校の全教職員に配信しました。
今号では道徳科研究部会、情報教育研究部会、岩見沢型ピア・サポート研究特別部会の中間発表に加え、6月~8月にかけて行った四つの研修事業の様子を掲載していますのでご覧ください。

幌向小学校で出前授業を行いました。今回は4年生を対象とした跳び箱(開脚跳び、台上前転)に取り組む授業です。
跳び箱は複合技能なので、助走-踏み切り-手の支持-空中姿勢-着地と、段階化した指導を効果的に行う必要があります。
今回も、北海道教育大学岩見沢校の先生が指導に当たってくださいました。

全身の動きを整え、怪我の予防とパフォーマンスの向上につながる運動を行います。安全に、そして最大限に活動するための基盤となりますが、マットを使い、普段行わないような運動も取り入れ、この時間を楽しむ雰囲気づくりにもなっており、どの児童ものびのびと取り組んでいました。

みんなでマットや跳び箱をセットし、先生から上手に跳び箱運動をするポイントを教えてもらいます。助走から踏切板に正確に足を運ぶことや、腕支持により体を持ち上げ離すまでの動き、箱への手をつく位置など個々の動きを分解しつつわかりやすく指導がありました。

後半は児童の能力や個別の目標に応じ、安全かつ多くの試行ができる練習環境が設定され、開脚跳びや台上前転の運動を積極的に行う姿が多く見られました。多くの児童で技能の向上が見られ、学習への意欲が高まっていました。

クラスの担任の先生からは、児童の反応が大変よく、跳べなかった子が跳べるようになったほか、跳び箱運動に意欲を持って取り組むようになりましたとの感想がありました。また、この先生は休み時間の間も講師の教育大の先生にマット運動や跳び箱運動の効果的な指導法について積極的な質問をしていました。きっと今後の指導に生かされることと思います。
出前授業を通じた指導助言、ありがとうございました。
〜苦手を乗り越え、自信へつながる台上前転〜
12月1日、第一小学校の5年生を対象に、北教大岩見沢校による出前授業「器械運動」が行われました。指導してくださったのは、小倉准教授。今回のテーマは、器械運動の中でも難度が高い「台上前転」です。

当日はインフルエンザの影響で欠席する児童が多く、やや寂しい人数となりましたが、反対に一人一人へ丁寧な指導が行われる、贅沢な時間になりました。

■ 恐怖心を取り除く“スモールステップ”
台上前転は、「跳び箱の上で回る」という点が大きなハードルとなり、苦手意識を持つ児童も少なくありません。

小倉先生は、跳び箱への恐怖心を抱かせないために、補助具を活用しながら動作を細かく分解し、段階的に体得できるよう工夫してくださいました。 一つ一つのステップを確実に身につけ、自信が積み上がっていく様子が印象的でした。



児童からはこんな声も。


■ 全員が技を達成!
丁寧な指導のもと、最終的には参加した児童全員が台上前転を成功させることができました。できた瞬間の笑顔はまさに“達成の表情”。見ている側にもその嬉しさが伝わってきました。



■ プロの技に驚き!
授業の締めくくりには、小倉先生が前方倒立回転や鞍馬の技を披露。
迫力ある動きに、子どもたちからは「すごい!」「どうやったらあんなふうにできるの!?」と驚きの声があがりました。


苦手だった技が「できた!」という成功体験は、子どもたちにとって大きな自信につながります。今回の出前授業は、まさにその瞬間に立ち会える貴重な時間となりました。今後の体育学習にも、今日の学びが生きていくことでしょう。