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令和七年度事業報告会・第二回運営委員会

 今年度当所では、岩見沢市教育行政方針の実現を目指し、「岩見沢市が進める教育実現に向けてのコンサルティング活動の推進」「岩見沢市が進める教育の実践検証の推進」「岩見沢市が進める教育を実現できる教員の養成」「岩見沢市が進める教育の発信」という四つの運営方針と六つの事業、五つの重点推進事項を掲げ、各種事業を推進してきました。
 2月19日にそれらの成果について、「事業報告会」として各学校にTV会議システムで報告を行いました。
 会場には運営委員の皆様にもお集まりいただき、引き続き行われた「第二回運営委員会」において、高校の委員からは「岩見沢市の中学校から入学した生徒の様子からピア・サポートの良い成果が感じられる」など、貴重なご意見やご示唆をいただきました。
 これを活かしながら来年度の事業推進に生かしていくこととします。

北教大岩見沢校と連携した出前授業(音楽・中央小)

 令和7年度最後の出前授業が2月12日(木)に中央小学校で北海道教育大学の金崎 惣一先生をお迎えし、6年生を対象とした音楽の授業が行われました。

 最初にクラス全員で大きな輪になり、広げた1枚の新聞紙を音を立てないように順番に回していきました。

 次は、音が出てもいいので新聞紙がきれいに見えるように意識して回したあと、新聞紙を使って前の人と違う音を出して回しました。どの子も自分なりに考え、工夫をしながら回していきました。

 アイスブレークを兼ねた活動を終え、ホワイトボードの前に集合。                      新聞紙を使って、どんな音が出せたかを思い起こし、それがどんな動き(動作)によるものかまとめました。

・叩く ・破る ・ひっかく ・こする ・なでる ・握る ・丸める ・引っ張る ・振る ・降らせる(落とす) ・踏む ・はじく 等が出されました。

「グループごとに、5つ以上の動きを取り入れ1分間の曲づくりをし、最後に発表する」

 身近にある新聞紙を使って、音楽作りに挑戦した子どもたちはどの子もとても意欲的に活動し、個々の自由な発想を生かし、グループで一つの曲を創り上げるという表現活動を楽しんでいました。

 この授業をもって令和7年度の出前授業が全て終了いたしました。教育大学の先生方をはじめ、授業に関わってくださった方々の専門的な指導を今後の授業づくりに生かしていただくことを期待しております。この一年間、様々なご協力に感謝申し上げます。

令和七年度事業報告書

 今年度の研究や事業の取組などをまとめた「事業報告書」を発刊いたしました。市内各学校及び関係機関には冊子でお届けしています。どうぞ御覧ください。

デジタル版社会科副読本「いわみざわ」が紹介されました

 令和5年8月から供用され、市内の各小学校で利用されているデジタル社会科副読本「いわみざわ」について、編集サポートを頂いている東京書籍のWebページで紹介されました。
 次のリンクから参照できます。

令和7年度 第4回 教頭・研究担当者研究協議会を開催しました

 年明け早々の1月14日(水)、「令和7年度 第4回 教頭・研究担当者研究協議会」を開催しました。今年度最後となる本協議会には、市内各校の教頭および研究担当者が参集し、これまで研究所と各学校が進めてきた授業研究の成果を交流・確認しました。

5つの研究部会長

 本協議会のねらいは、市内で共通して推進している「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業づくりについて、研究指定校の実践を通して成果を確認・共有し、次年度の研究構想や日常の授業改善につなげること。また、令和8年度全国学力・学習状況調査を見据え、調査の概要を理解し、各校の取組に生かすことも目的としました。

 当日は、「教科等」「道徳科」「外国語」「情報教育」「岩見沢型ピア・サポート」の5つの研究部会から、今年度の研究テーマに基づく実践発表が行われました。
 仲間の声を受けとめながら考えを深める授業、郷土「岩見沢」を題材にした道徳科の学び、英語を使う必然性を大切にした外国語科の実践、ICTや思考ツールを活用した情報活用能力の育成、そして発達支持的な生徒指導としてのピア・サポートの取組など、各部会の特色と工夫が具体的に示されました。

 続くグループ協議では、実践内容をもとに活発な意見交流が行われました。参加者からは、「主体的・対話的で深い学びが、教科や領域の特性に応じて具体的に具現化されていることを実感した」「ICTや対話を通して、学力だけでなく人間関係形成力や情報活用能力を総合的に育てる視点が参考になった」といった声が寄せられました。また、コミュニティ・エリアを越えたグループ編成により、共同での研修へと発展した点を成果として挙げる意見もありました。

 アンケート結果からは、協議会全体に対する満足度が非常に高く、多くの参加者が各部会の研究内容を「大変よく理解できた」と回答しており、本協議会が市内の授業づくりの全体像を共有する有意義な学びの場となったことがうかがえました。

指導室長から研究成果の総評と次年度の取組への期待

 今後も本研究協議会を通して、各校の実践と研究成果を共有し合いながら、岩見沢市全体の授業改善と教師の学びの深化につなげていきます。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

生成AIを「わかる」から「使える」へ

― ICT活用に関する研修講座Ⅱを開催しました ―

 年明け早々の1月9日(金)、岩見沢市立緑中学校を会場に、「ICT活用に関する研修講座Ⅱ」を開催しました。本講座は、タブレットを日常の授業や校務で活用できるよう、ICT機器の知識・技能を高めることをねらいとし、特に近年注目が高まっている生成AIの実践的な活用に焦点を当てた内容で実施しました。

実践を通して学ぶ2つの講座

 はじめに、生成AI活用の基本となる情報教育部会作成「生成AI活用ハンドブック」(案)の説明と確認テストを行い、活用する際の注意点や情報リテラシーについて全体で共有しました。

続く講座では、

  • 講座1(PC編):「生成AIを活用して、授業計画を作成してみよう!」
    Google AI Studioを用いて、指導案作成や教材アイデア出しを体験
  • 講座2(iPad編):「生成AIを活用して、面談日程を作成してみよう!」
    Geminiを活用し、フォームやスプレッドシートと連携した校務の効率化を体験

という2講座を入替制で実施し、授業と校務の両面で“すぐに使える”生成AI活用を実感できる構成としました。

参加者の声から

アンケートでは、多くの参加者から

  • 「授業や校務ですぐに使ってみたい」
  • 「業務の時短につながるイメージがもてた」
  • 「初めて生成AIを使ったが、ハードルが下がった」
    といった前向きな感想が寄せられました。

 特に、特別支援学級や低学年での活用可能性面談日程調整や資料整理など校務への応用については高い評価が見られ、「感動した」「実際にやってみようと思えた」という声もありました。

一方で、

  • スキルレベル別の研修の必要性
  • 後から振り返ることができる資料の充実
  • 個人情報の扱いや情報リテラシーに関する継続的な学び
    など、今後の研修改善につながる貴重な意見も寄せられました。
今後に向けて

 今回の研修を通して、生成AIは「特別な人が使うもの」ではなく、日常の授業改善や校務負担軽減を支える身近なツールであることが、参加者の実感として共有されたと感じています。

教育研究所では、今後も

  • 実践的で、すぐに現場で使えるICT研修
  • 校種・スキルに応じた段階的な学び
    を大切にしながら、先生方の授業づくりと学校経営を支える研修を企画していきます。

ご参加いただいた皆様、講師・運営に携わっていただいた先生方、本当にありがとうございました。

「教科等研究部会」南小での公開授業

 当研究所の教科等研究部会の二回目となる公開授業が南小学校の実践発表会にあわせて行われました。四年生の国語「ごんぎつね」の題材です。
 本時では、物語の最後であるごんが兵十に撃たれる場面において、ごんと兵十の関係性の変化を読み取り、ごんの心情を想像し、ごんに代わって日記を書いてみようという学習活動が展開されました。

 前の時間までに児童が書いた「ごん日記」をいくつか見せ、ごんの心情の変化を想起させます。これまでも、自分と友達の書いた日記を比べることで、自分の考えを深めながらこの単元の学習を積み重ねてきています。

 本時の場面を確認し、兵十の行動やごんの様子を読み取ります。兵十の驚きやごんの状況などから兵十が何に気づいたのか、さらにごんがどう思ったのかを考え、友達と交流します。どの児童も自分の読み取りをもとにごんの気持ちを深く考えようとしています。

 さらに深く踏み込むために、教師が「いくつも出てきたこれらのごんの気持ちの中で強く思っていることは何?」と問いかけ、焦点化を図ります。
 児童の発表が繋がっていき、教師はそれをイメージマップにまとめていきました。

 本時のまとめとして、あなに帰ることのできなかったごんの代わりに、児童自身がごんになったつもりで日記を書くことにしました。
 撃たれたあとも「兵十にわかってもらえた」「早く気づいてほしかった」「気づいてくれてありがとう」など、ごんの複雑な心情をそれぞれの読み取りをもとに表現できていました。

 授業の構想にあたり「単元構造図」や「目標分析表」が作成され、学習事項が明確化された指導が行われました。また、ごんの視点による「ごん日記」を書くという活動を位置づけた言語活動により、児童の単なる感想にとどまらない論理的な読みが実現されていました。
 授業公開をされた南小学校と授業者の先生に感謝申し上げます。

北教大岩見沢校と連携した出前授業(器械運動・南小)

 令和七年の最後となる出前授業が南小学校で行われました。
 今回も北海道教育大学岩見沢校の先生による器械運動(跳び箱・台上前転)の授業です。

 南小学校 四学年の二つのクラスを続けてご指導いただきました。

 跳び箱運動に共通して重要なポイントとなる、「踏み切り」について、両足を揃えてタイミングよくかつ強くロイター板を使って踏み切ることを、基本的な動きから始め、丁寧に身につけさせていきました。

 次に、今日の課題である台上前転を上手に行うためのポイントとして、「踏み切ったあと腰を高く上げること」と、「回るときには後頭部を上手につけること」が先生から示され、児童たちはそのポイントを押さえながら練習を重ね、台上前転の技を磨きました。
 担当の南小学校の先生からは、「両足で踏み切りをさせるための方法や、スモールステップで指導する声のかけ方がわかった。」との感想が寄せられました。

 最後は講師の先生による器械運動の高度な技を幾つか見せていただき、児童たちは大きな歓声を上げながら、本格的な体操競技へのあこがれを抱いていました。
 器械運動の技術だけではなく、技を磨く喜びや向上心を掻き立てる授業の実施、ありがとうございました。

岩見沢市立教育研究所指定事業 道徳科部会 公開研究会が行われました

【研究テーマ】郷土に愛着と誇りをもち、自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる授業づくりと子どもの育成

 12月9日(火)、当研究所「道徳科」研究部会の指定校である東光中学校区において、公開研究会が開催されました。
 当日は、岩見沢小学校を会場とし、中学校区の東光中・東小・岩見沢小の教職員をはじめ、空知教育局、市教育委員会からの来賓、市内教員等が参加しました。講師には、岐阜聖徳学園大学教授 山田貞二氏をお迎えし、公開授業・研究協議・講演を行いました。  

 6年松組での公開授業では、岩見沢小学校出身で世界的に活躍したグラフィックデザイナー 栗谷川建一氏の作品や生き方を通して、児童が「ふるさと」について考える学習が展開されました。道徳科における「郷土愛」の指導の在り方について深く学ぶ機会となりました。

 岩見沢小学校では、各教室前の廊下に栗谷川氏の作品が展示されており、複数の学年で総合的な学習の時間や図工の時間等で栗谷川氏について調べる活動に取組んできました。
 今回、公開された授業では、人生経験の浅い小学生にとって、共同体や郷土への愛着を実感することの難しさを踏まえ、「経験と気付きの積み重ねの中で、郷土愛は育まれていく」という考えのもと、指導案を作成しました。何気ない日常や地域の人との関わりを通して、「当たり前の風景」の中にある温かさや支えに気付くことができるよう、場面設定や発問について吟味を重ねてきました。

 公開研究授業に先立ち、東光中学校区において小中連携研修会が実施されました。研修会では2校の小学校と1校の中学校を会場に「伝えるということ」(教育出版・中2)を読み物教材として取り上げ、発達段階や児童生徒の実態に応じた示範授業が、山田貞二先生によって行われました。
 示範授業からは、児童生徒の内なる声を引き出す「対話的な学び」の土台作りの重要性や、「もう少し詳しく教えて」「どういうこと?」といった、子どもの思考を揺さぶる問いかけ・発問の在り方等について示されました。
 さらに、発言を促すコミュニティボールや、ICTを活用した「心の数直線」による気持ちの可視化等、すぐに実践に活かせる多くの示唆を得ることができました。

 講演では、「モラルは習慣、道徳は実践」という話しを切り口に、多様な他者との“対話”や“議論”を通して、自分なりの『納得解』(=自己決定)探ることこそが道徳授業の基盤であると語られました。続いて、道徳授業においては「スキルは3番目であり、教材分析と対話が最重要である』とし、『教材分析→対話の設計→技法の選択』という授業づくりの基本を徹底する必要性が強調されました。
 さらに、対話スキルは学級経営・生徒指導の基盤でもあること、ペアでの対話を基本に、「傾聴・復唱・オープンクエスチョン」を通して、『共感→自己肯定感→安心感→自己決定の力(納得解)』へとつなげていくことの重要性が示されました。記述と対話のバランスや、教材分析における「素材研究→教材研究→発問づくり」の流れについても具体的な話がありました。

 本研究会は「郷土愛」を切り口に、道徳授業の本質や授業づくりの方向性を共有する貴重な機会となりました。今後も、対話を大切にした道徳授業の実践が、継続的に積み重ねられていくことを期待します。結びに、本研究会の開催にあたり、ご尽力いただいた東光中学校区の岩見沢小・東小・東光中の教職員、及び参加された全ての皆様に心より感謝申し上げます。

所報第178号

 所報第178号を市内の小・中・義務教育学校の全教職員に配信しました。
 今号では道徳科研究部会、情報教育研究部会、岩見沢型ピア・サポート研究特別部会の中間発表に加え、6月~8月にかけて行った四つの研修事業の様子を掲載していますのでご覧ください。