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北教大岩見沢校と連携した出前授業(バレーボール・北真小)

 北真小学校で、北海道教育大学の先生を講師としたバレーボールの出前授業が行われました。小学生にとってバレーボールそのものはかなり難しいスポーツですが、「誰もが楽しめる」ことを主眼において、講師の先生がネット型ボール運動の指導をしてくださいました。

 最初に、講師の先生から、本格的なバレーボールの試合を見た経験などを聞かれるなどした子どもたちはその技術のすごさや迫力を思い出していました。講師の先生からは、今はあれほどまでは当然できなくても、やり方やルールを変えればみんなバレーボールを楽しめるんだよというお話があり、期待が膨らんでいる様子でした。

 ネットを挟んで二人対二人になり、「投げる→受け止める→投げる…」の攻防をします。サーブ権があるときにボールが相手のコート内に落ちれば得点となることはバレーボールのルールと同じです。
 普段ボールを投げるときは相手に受け止めさせることが多いのですから、「相手に受け止めさせないように」コートに落とすのは難しく、徐々にその感覚を掴んでいきました。

 講師の先生から、「うまく相手のコートに落ちるようにするにはどうしたらよいと思う?」と問いかけがあり「前の方に落とす」「隅っこやラインぎりぎりを狙う」などの反応が自然と引き出され、ゲームの攻防も激しくなってきました。

 その後、チームでボールを繋ぐことを目指したルールの追加など、柔軟に変更しながら指導してくださりました。バレーボールの醍醐味である自陣のボールを味方へつなげ、相手コートに返しながらのラリーなど、チームの連携もうまくいくようになり、励まし合ったり、良いプレイを称え合いながら攻防を楽しめました。

 どの子にもこのゲームの楽しさを存分に味わえる時間となりました。加えてネット型ボール運動の授業を構想するうえでの良い手本となりました。出前授業へのご協力、ありがとうございました。

北教大岩見沢校と連携した出前授業(アダプテッド・スポーツ :第一小)

 11月11日(火)、第一小学校第4学年の児童対象に北海道教育大学岩見沢校の大山祐太准教授を講師に迎え、アダプテッド・スポーツについて知り、実際に体験してみることを目的に「アダプテッド・スポーツ」の出前授業が行われました。

 今回は、学生さんたちの協力を得て、はじめに5箇所のブースをグループごとに回り、カーリング、ボッチャ、スポーツ吹き矢、車いす(陸上用、バスケットボール用、ラクビー用)、フライングディスク、アンプティサッカー、ブラインドサッカーの7種類のスポーツを体験することができました。

 その後、大山先生からアダプテッド・スポーツの考え方について子どもたちに分かりやすく説明していただきました。

 実際に体験したあとに説明を聞いた子どもからは「道具やルールを工夫することによって、『誰でも楽しむことができるスポーツ』だと知ることができました。」という感想が述べられました。

 子どもたちは、様々なスポーツ体験をとおし、「多様な人が共に楽しむことの大切さ」を実感し、アダプテッド・スポーツについて理解していました。
 また、出前授業にはアシスタントとして多くの学生さんも協力いただき、子どもたちの安全面の配慮をしながら支援したり、見守ったりしてくれました。
 ありがとうございました。

 

🔶岩見沢市立教育研究所 情報教育研究部会 指定校公開研究会が開催されました~子ども主体の探究とICT活用で情報活用能力を育む~

 11月10日、岩見沢市立教育研究所 情報教育研究部会の指定校として、第二小学校・上幌向中学校を会場に公開研究会が開催されました。テーマは「ICTの積極的な活用を通して情報活用能力の伸長を図る授業の推進」。市内外から多くの先生方が参加し、子どもたちの主体的な学びとICTを生かした授業づくりについて、活発な研究協議が行われました。公開された授業の様子についてご紹介します。


🏫第二小学校4年「自然災害からくらしを守る」

 4年生の社会科では、「自然災害からくらしを守る」をテーマに、地域の自然災害や関係機関の取組に目を向けながら、『災害から人々を守るための啓発ポスターづくり』をゴールにした探究的な学習が展開されました。

 授業冒頭、先生の「この単元では何を最終の目標にしているの?」という問いかけに、子どもたちは「ポスターを作る」「みんな災害から助かってほしいから」と答え、学びの目的を自分の言葉で語ります。  

 その後、先生が提示した資料やデジタル副読本「いわみざわ」を手がかりに、「市役所の人はどんな取組をしているのだろうか」という学習問題を自ら立てました。

 子どもたちは、教科書、デジタル副読本、関連図書、インターネットを自在に使いこなしながら、「防災訓練をしたり、いろいろな人と連携したりしている」「ボランティアや自衛隊と協力している」など、具体的な取組を挙げていきました。

 学習の後半では、「計画的に行われている」「自主防災組織がある」といった気づきが生まれ、子ども同士の対話から理解が深まりました。

 最後には、タブレット端末を使ってロイロノートに自分の考えをまとめ、「誰にどんなことを呼びかけたいか」という視点で振り返りを共有。デジタルツールを効果的に活用しながら、情報を集め・整理し・発信する力を身につけていく姿が見られました。


🚢第二小学校5年社会「工業生産を支える運輸と貿易」

  5年生社会科では、「工業生産を支える運輸と貿易」をテーマに、日本の輸出の特色や貿易の役割について探究する授業が公開されました。
 名古屋港の自動車輸出に関連し、輸出額のグラフで“成田空港が1位”という事実に着目し、「なぜ空港からの輸出が多いのか」という問いから学習が始まりました。

 児童は、教科書・資料集・インターネットを使って情報を調べ、調べきれない部分については児童用生成AIを活用して補足しました。調べを進める中で、「軽い(電子機器、薬、通信機など)」「高い(化学工学機器など)」の視点で仮説を立て、情報を集めて発表しました。

 ICTを通して、情報を集め、整理・分析、まとめ・表現、発信する過程の中で、日本と世界のつながりや貿易の大切さを実感的に学ぶ姿が見られました。


🏫上幌向中学校1年「Lunch in Chinatown」 

 中学校1年生英語科では、生成AIを活用してALTの“友人”と会話するという授業をおこないました。架空の人物を生成AIで創り出し、英語でのやり取りを行うという新しい試みが披露されました。

 生徒たちは「岩見沢を訪れる予定の友人」に向けて、

“What food do you like?  What Japanese culture do you like?“ 

といった疑問詞を使った文でALTの友人の岩見沢でやりたいことを聞き出していました。その後、それぞれが聞き出した内容の交流を行い、岩見沢のどんなところを紹介したらよいかについて交流しました。

 まとめでは、先生からWhatとWhichの使い方について確認し、学習内容の定着を図りました。今回の授業では、生徒にデジタルの活用を通して、興味・関心を高めながら必然性のある言語活動の幅を広げていました。


🎤講演・研究協議

 研究協議の後には、鳴門教育大学 教授 藤村裕一先生を講師に迎え、「情報教育の捉え方とその必要性」についてご講演いただきました。
 藤村先生からは、学校教育における情報活用能力の意義や、ICTを「便利な道具」としてではなく「思考を深めるための手段」として位置づけることの重要性について、理論と実践の両面から示唆に富むお話をいただきました。


まとめ

 今回の公開研究会では、児童・生徒が自ら問いを見つけ、情報を活用し、仲間と共に考えを深める姿が随所に見られました。ICTの活用が、単なる技術的操作にとどまらず、子どもたちの思考を支える力強いツールとして機能していることを実感できる1日となりました。

 岩見沢市立教育研究所 情報教育研究部会では、今後も「ICTの積極的な活用を通して情報活用能力の伸長を図る授業づくり」を推進していきます。第二小学校、上幌向中学校の教職員の皆様、参加された先生方すべてに感謝いたします。

北教大岩見沢校と連携した出前授業(アダプテッドスポーツ・中央小)

 北海道教育大学岩見沢校の先生が講師となった出前授業が、中央小学校で行われました。今回の授業の内容は「ルールや用具を工夫し、誰もが楽しめるように行うことのできるスポーツ:アダプテッド・スポーツ」です。大学の先生の他に、たくさんの学生の皆さんも参加して授業を手伝ってくれました。

 大学の先生から、「アダプテッド・スポーツ」の意義について説明があります。「アダプテッド」には「適応する」という意味があり、年齢や性別、障害の有無に関わらず、どうしたら運動・スポーツを楽しむことができるかを考え、ルールや環境を柔軟に変更して、誰もが運動・スポーツを楽しむことを目的としているということを伝えていただきました。

 今日の授業では、「ボッチャ」「スポーツ吹き矢」「ブラインドサッカー」の競技について、子どもたちが三つのグループに分かれてそれぞれ体験しました。

 優しく教えてくれる大学生のお兄さんお姉さんのサポートのもと、子どもたちは多様なアダプテッド・スポーツに触れ、スポーツ競技には勝利することだけではなく尊厳や平等など多様な価値があることを改めて実感していました。
 子どもたちが楽しく体験できるように早く来て準備を行い、わかりやすく教えてくれた教育大の先生と学生の皆さん、ありがとうございました。

コンサドーレサッカースクールと連携した出前授業(サッカー・南小)

 コンサドーレサッカースクールのコーチを講師とするサッカーの出前授業が南小学校で行われました。

 授業のはじめに元気よく挨拶をします。コンサドーレサッカースクールのコーチからの専門的な指導を受けることにみんな緊張の面持ちですが、お二人のコーチからはサッカーを一緒に楽しもうとの言葉があり、ワクワクしながらの授業が始まりました。

 ウォーミングアップとして鬼ごっこをして体を温めたあと、サッカーボールを使って扱いに慣れるところから始まります。上に投げて回転してキャッチ、手を叩いてキャッチなどは全員上手にできていましたが、バウンドしたボールを両足で飛び越えるなど、結構難しい動きにも取り組んでいました。

 サッカーの基本となる「ドリブル」を練習します。コーチからは、ボールに対して「細かいステップで なるべく長く触って」とアドバイスがありました。

 ドリブルの応用練習として、二人一組になり、前後に連なり息を合わせてドリブルで進みます。コーチのホイッスルで前と後ろが入れ替わりドリブルを続けます。更に、体育館のラインを線路に見立て、それに沿って電車のように二人で動くことでドリブルのボールコントロールが身についていきました。

 最後は集大成として二チームに分かれての「ナンバーゲーム」です。「三人」とか「四人」とかの人数で指定されてフィールドに出てくる以外にも「コンサドーレの試合を見に来たことがある人」「◯◯コーチががっこいいと思う人」などのお題も出て、子どもたちは歓声を上げてボールを追い、ゴールを守り、ゲームを楽しんでいました。

 授業後も子どもたちはお二人のコーチと積極的に交流するなど、終始楽しい雰囲気の授業となりました。出前授業へのご協力に感謝いたします。

北教大岩見沢校と連携した出前授業(器械運動・清園中)

 今回の出前授業は清園中学校 器械運動(跳び箱)の内容で、北海道教育大学岩見沢校の先生をお招きして行われました。開脚跳びや台上前転などの基本的な技を滑らかにこなすために、まず、きれいに大きく跳び越せるようになることを目指しました。

 はじめに、上手に手をついて跳び箱を押すことができるよう、手のつき方や押し方を先生から学び、前に大きく跳び越すための「手-足」の順での動かし方をマットを使って反復練習します。

 次に、低い跳び箱を使って跳ぶときの姿勢や顔の向き、立ち方に注意しながら、跳び箱を上手に越す感覚を体で掴み取らせました。

 高い跳び箱に恐怖心を感じる生徒も少なくはないことから、高さはあっても安心して尻餅をついたり足をつくことができるような用具を工夫し、思い切って高い段に挑めるようにしてあげることでどんどん跳べるようになっていきました。

 最後には男子も女子も思い切ってきれいに大きく跳び箱を跳び越すことができるようになってきました。協力いただいた北海道教育大学岩見沢校の先生、ありがとうございました。

D-いわみざわ授業活用研修会

 令和7年10月30日(木)、岩見沢市立岩見沢小学校において、「D-いわみざわ授業活用研修会」が開催されました。
 本研修は、令和5年度より市内の小学校で使用されているデジタル版社会科副読本『いわみざわ』の授業における効果的な活用方法や指導法等を学び合うことを目的に実施されたもので、市内小学校の第3・4学年の担当の先生方、デジタル副読本編纂委員を中心に、多くの先生方が参加しました。


授業の様子

 公開授業では、4年生社会科「ごみのしょりと活用」の学習が行われました。
 子どもたちは、デジタル教科書に掲載された写真や資料を読み取りながら、「ごみはどのように分けられているのだろうか」という課題を自分たちで設定し、話し合いを通して考えを深めていきました。

 また、先生から他市のごみ収集の様子を提示された場面では、「岩見沢ではなぜこのように分けているのか」「地域によって分け方が違うのはなぜか」といった新たな疑問を生み出す姿が見られ、学びが広がるとともに、より主体的な学びが展開されました。


研究協議の内容

 授業後の研究協議では、「デジタル版教材のよさ」について活発な意見交換が行われました。参加者からは、「子どもが資料を拡大して比較しやすく、疑問をもとに課題を見いだしやすい」「 実際の生活に結びつくリアルな学びへと発展させるには、見学や調査活動との連携が重要」 などの意見が出され、デジタル活用の可能性と課題の両面を共有する貴重な機会となりました。


まとめ

 本研修を通して、デジタル教材の効果的な活用によって子どもの探究的な学びを促す授業づくりの方向性が明らかになりました。
 教育研究所では、今後もICTを活用した地域学習の充実を目指し、各校の実践を支援してまいります。

コンサドーレサッカースクールと連携した出前授業(サッカー・志文小)

 コンサドーレサッカースクールと連携したサッカーの出前授業を志文小学校の4年生を対象として行いました。講師は株式会社コンサドーレ スクールグループ コーチのお二人です。

 ウォーミングアップとして、二人のコーチが鬼になり、児童全員が逃げる鬼ごっこを行い、体を温めました。

 サッカーボールを使って、まずは手で上へ投げ受け止めたり、いろいろな動作でボールに十分に慣れたあと、コーチからのアドバイスを受けながら、ドリブルの練習や友達の足の間をゴールに見立ててシュートするなど、サッカーの基本的な動きや技術について学びました。

 授業の最後は、「ナンバーゲーム」という簡単なミニゲームを行い、どの児童にとってもサッカーの技術を身につけ楽しみを味わえる内容となりました。コンサドーレサッカースクールコーチのお二人に感謝申し上げます。

公開研究会のご案内

12月5日 岩見沢市立日の出小学校で公開研究会が開催されます。当研究所「教科等」研究部会の指定校となっています。

部会テーマ「「仲間の声を受けとめ、考えを深める子どもの育成」~声がつながる学びの創造を通して~」を日の出小の実践を通して検証いただきます。たくさんのご参加を期待しています。

「外国語研究部会」くりさわ学舎の公開研

 当研究所外国語部会の指定校であるくりさわ学舎(義務教育学校)において公開研究会が行われ、4年生外国語活動と8年生英語の授業が公開されました。

 4年生の授業は、「Unit7 What do you want?」の単元で、「I want~.」や「How many?」などの表現でやりとりをする内容となっています。

 まず、ペアで簡単な英会話を行ったり、歌を歌ったり、今日の表現で用いる単語チェックをするところから始まりました。

 単元を通してストーリーがあり、本時では前回尋ねた相手の好みのピザの材料を店に買いに行くという場面設定がなされており、そこで使われる英語表現を全員で確認します。

 各班で店員役と客役に分かれ、実際に英語を使って目的の材料を揃えていきます。単元のストーリーの中で目的がはっきりしているので、みんな一生懸命それぞれの役割に沿って英会話のやり取りをしています。

 全員が無事に買い物を終えることができました。今日の振り返りを各自でスプレッドシートに記入します。終わった児童は自分の学習状況に合ったプリントで学習を行い習熟を図っていました。

 8年生の授業は、「Lesson5 How to Celebrate Halloween」の単元で、「疑問詞 to」や「it for to」などの文型を用いて日本の伝統行事などを伝えたりするコミュニケーションができるようにするものです。

 本時は、既習の表現等を用いて、日本文化にまつわる説明クイズをしたあと続けて会話をすることを目指すものです。

 授業はほとんどオールイングリッシュで進行します。はじめに、ペアになり単語の練習や会話の練習を行います。ウォーミングアップの時点で生徒たちは慣れた様子で会話ができています。

 本時のメインの活動に入ります。日本の文化に関するカードを引きその内容について相手にヒントを与えながらクイズをします。会話を上手に工夫し相手に伝わるよう表現します。その後の会話もスムーズに進みます。

 最後にハードルの高いミッションが与えられました。普段から親しんでいるクラスの仲間相手ではなく、この授業を後ろで参観している他校の先生方にクイズを出し会話をするよう指示されます。はじめは少し緊張した様子でしたが、どの生徒も積極的に先生方に対して堂々と英語でコミュニケーションできていました。

 くりさわ学舎は義務教育学校の強みを活かして小・中の9カ年を見通した外国語活動-英語のカリキュラムと教材の開発を行い成果を上げています。今回の授業公開と研究成果の発信、ありがとうございました。