カテゴリー: Ⅳ 研修事業

令和7年度 第4回 教頭・研究担当者研究協議会を開催しました

 年明け早々の1月14日(水)、「令和7年度 第4回 教頭・研究担当者研究協議会」を開催しました。今年度最後となる本協議会には、市内各校の教頭および研究担当者が参集し、これまで研究所と各学校が進めてきた授業研究の成果を交流・確認しました。

5つの研究部会長

 本協議会のねらいは、市内で共通して推進している「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業づくりについて、研究指定校の実践を通して成果を確認・共有し、次年度の研究構想や日常の授業改善につなげること。また、令和8年度全国学力・学習状況調査を見据え、調査の概要を理解し、各校の取組に生かすことも目的としました。

 当日は、「教科等」「道徳科」「外国語」「情報教育」「岩見沢型ピア・サポート」の5つの研究部会から、今年度の研究テーマに基づく実践発表が行われました。
 仲間の声を受けとめながら考えを深める授業、郷土「岩見沢」を題材にした道徳科の学び、英語を使う必然性を大切にした外国語科の実践、ICTや思考ツールを活用した情報活用能力の育成、そして発達支持的な生徒指導としてのピア・サポートの取組など、各部会の特色と工夫が具体的に示されました。

 続くグループ協議では、実践内容をもとに活発な意見交流が行われました。参加者からは、「主体的・対話的で深い学びが、教科や領域の特性に応じて具体的に具現化されていることを実感した」「ICTや対話を通して、学力だけでなく人間関係形成力や情報活用能力を総合的に育てる視点が参考になった」といった声が寄せられました。また、コミュニティ・エリアを越えたグループ編成により、共同での研修へと発展した点を成果として挙げる意見もありました。

 アンケート結果からは、協議会全体に対する満足度が非常に高く、多くの参加者が各部会の研究内容を「大変よく理解できた」と回答しており、本協議会が市内の授業づくりの全体像を共有する有意義な学びの場となったことがうかがえました。

指導室長から研究成果の総評と次年度の取組への期待

 今後も本研究協議会を通して、各校の実践と研究成果を共有し合いながら、岩見沢市全体の授業改善と教師の学びの深化につなげていきます。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

生成AIを「わかる」から「使える」へ

― ICT活用に関する研修講座Ⅱを開催しました ―

 年明け早々の1月9日(金)、岩見沢市立緑中学校を会場に、「ICT活用に関する研修講座Ⅱ」を開催しました。本講座は、タブレットを日常の授業や校務で活用できるよう、ICT機器の知識・技能を高めることをねらいとし、特に近年注目が高まっている生成AIの実践的な活用に焦点を当てた内容で実施しました。

実践を通して学ぶ2つの講座

 はじめに、生成AI活用の基本となる情報教育部会作成「生成AI活用ハンドブック」(案)の説明と確認テストを行い、活用する際の注意点や情報リテラシーについて全体で共有しました。

続く講座では、

  • 講座1(PC編):「生成AIを活用して、授業計画を作成してみよう!」
    Google AI Studioを用いて、指導案作成や教材アイデア出しを体験
  • 講座2(iPad編):「生成AIを活用して、面談日程を作成してみよう!」
    Geminiを活用し、フォームやスプレッドシートと連携した校務の効率化を体験

という2講座を入替制で実施し、授業と校務の両面で“すぐに使える”生成AI活用を実感できる構成としました。

参加者の声から

アンケートでは、多くの参加者から

  • 「授業や校務ですぐに使ってみたい」
  • 「業務の時短につながるイメージがもてた」
  • 「初めて生成AIを使ったが、ハードルが下がった」
    といった前向きな感想が寄せられました。

 特に、特別支援学級や低学年での活用可能性面談日程調整や資料整理など校務への応用については高い評価が見られ、「感動した」「実際にやってみようと思えた」という声もありました。

一方で、

  • スキルレベル別の研修の必要性
  • 後から振り返ることができる資料の充実
  • 個人情報の扱いや情報リテラシーに関する継続的な学び
    など、今後の研修改善につながる貴重な意見も寄せられました。
今後に向けて

 今回の研修を通して、生成AIは「特別な人が使うもの」ではなく、日常の授業改善や校務負担軽減を支える身近なツールであることが、参加者の実感として共有されたと感じています。

教育研究所では、今後も

  • 実践的で、すぐに現場で使えるICT研修
  • 校種・スキルに応じた段階的な学び
    を大切にしながら、先生方の授業づくりと学校経営を支える研修を企画していきます。

ご参加いただいた皆様、講師・運営に携わっていただいた先生方、本当にありがとうございました。

令和7年度 第3回「教頭・研究担当者研究協議会」が開催されました!

 11月12日、岩見沢市立教育研究所において「第3回教頭・研究担当者研究協議会」が開催されました。市内小・中学校から教頭及び研究担当者が一堂に会し、今年度の取組の振り返りと今後の方向性について協議を深める有意義な時間となりました。


1 全国学力・学習状況調査(岩見沢市報告書)の概要説明

 はじめに、全国学力・学習状況調査結果活用検討委員会の委員長より、本市報告書の概要が説明されました。調査結果については各校でも一定程度共有されているものの、改めて解説を受けることで、市全体の傾向と自校の状況をより正確に捉えることができたという声が多く聞かれました。

特に、

  • 「読み解く力」
  • 「選択して構成する力」
    の2点は多くの学校が共通して抱える課題であることが確認され、今後の授業改善に向けた重点項目として共有されました。

2 グループ別協議による課題共有と方策検討

 続いて、7つのグループに分かれ、今年度の公開研究会や授業研究を通して明らかになった課題や成果について交流が行われました。

 協議では、以下のような意見が多く寄せられました。

  • これまでの情報共有に加え、「行動連携」へとつなげていく必要性
  • 中学校区内での取組の温度差を認識しつつ、9年間の学びを見通した連携・共有の強化
  • 家庭学習の在り方が形骸化しつつある状況を踏まえ、意義や方法の再検証の必要性
  • 「3校をつなぐ会」の機能強化を見据えた、組織改革(分掌ベースへの移行)の検討
  • 「脱一斉」の授業づくりが徐々に進展していることへの評価と、教師の関わり方を見直す必要性

 学校の枠を越えて課題を共有し、具体的な改善策を協議することで、どのグループにおいても実践的で前向きな話し合いが行われました。


3 まとめ:今後の授業改善に向けて

 最後に、指導室長より、

  • 「分かる授業づくり」と「ピア・サポートによる学習集団づくり」
  • 課題だけでなく学校の「よさ」を明確化し、強みを生かした授業改善
  • 市全体の充実した研修環境を最大限活用し、学びへの動機付けを高めていく姿勢

など、授業改善に向けた重要な視点が示されました。


 参加者からは、
「自校の改善サイクルを継続的に回す仕組みづくりの必要性を再認識した」
「学区内外の学校の課題が自校と重なる部分が多く、今後の方策を整理する上で大変参考になった」
「次年度に向けて、組織的な取組に落とし込んでいきたい」
といった前向きな意見が多く寄せられました。


4 おわりに

 今回の研究協議会は、市内全体の状況と各校の課題を重ね合わせながら、学校間連携の強化と授業改善の方向性を共有する貴重な機会となりました。
ここで得られた視点や提案を各校に持ち帰り、次年度に向けて組織的・継続的な取組が進むことが期待されます。

D-いわみざわ授業活用研修会

 令和7年10月30日(木)、岩見沢市立岩見沢小学校において、「D-いわみざわ授業活用研修会」が開催されました。
 本研修は、令和5年度より市内の小学校で使用されているデジタル版社会科副読本『いわみざわ』の授業における効果的な活用方法や指導法等を学び合うことを目的に実施されたもので、市内小学校の第3・4学年の担当の先生方、デジタル副読本編纂委員を中心に、多くの先生方が参加しました。


授業の様子

 公開授業では、4年生社会科「ごみのしょりと活用」の学習が行われました。
 子どもたちは、デジタル教科書に掲載された写真や資料を読み取りながら、「ごみはどのように分けられているのだろうか」という課題を自分たちで設定し、話し合いを通して考えを深めていきました。

 また、先生から他市のごみ収集の様子を提示された場面では、「岩見沢ではなぜこのように分けているのか」「地域によって分け方が違うのはなぜか」といった新たな疑問を生み出す姿が見られ、学びが広がるとともに、より主体的な学びが展開されました。


研究協議の内容

 授業後の研究協議では、「デジタル版教材のよさ」について活発な意見交換が行われました。参加者からは、「子どもが資料を拡大して比較しやすく、疑問をもとに課題を見いだしやすい」「 実際の生活に結びつくリアルな学びへと発展させるには、見学や調査活動との連携が重要」 などの意見が出され、デジタル活用の可能性と課題の両面を共有する貴重な機会となりました。


まとめ

 本研修を通して、デジタル教材の効果的な活用によって子どもの探究的な学びを促す授業づくりの方向性が明らかになりました。
 教育研究所では、今後もICTを活用した地域学習の充実を目指し、各校の実践を支援してまいります。

ICT活用に関する研修講座Ⅰ

 8月4日(月)に「ICT活用に関する研修講座Ⅰ」が開かれました。小学校や中学校の先生方、事務職員の方も含めて29名が参加し、ICTを授業や校務にどう生かしていけるかを学ぶ、充実した時間となりました。

 研修では、まずICT活用の基礎的なスキルを身につけることを目標に、CanvaやGoogle Sitesの基本的な使い方が紹介されました。講義では、Canvaを使った授業での活用事例や、Google Sitesを使った校務改善の可能性について説明があり、その後の演習では実際に教材を作成したり、基本操作を体験したりする活動が行われました。先生方は手を動かしながら「これなら使えそう!」と具体的なイメージを膨らませていました。

 研修後のアンケートでは、多くの参加者が「満足」と回答しており、実際に役立つ内容だったことが伝わってきます。特にCanvaについては理解が深まり、「授業で活用したい」という声が強く寄せられました。一方でGoogle Sitesについては、便利さを感じつつも、既存のシステムとの関係や操作への不安、校務全体で活用する仕組みづくりの課題が指摘されました。

 参加した先生方の様子からは、特にCanvaの授業活用に対する意欲が大きく高まったことが窺われるとともに「生成AIの活用を学びたい」「初心者向けにゆっくり操作を学ぶ研修をしてほしい」「失敗例や注意点も知りたい」「グループでの実習形式にしてほしい」など、さらなるICT活用への機運の高まりが感じられた研修講座となりました。

「救急・救命」講習会を行いました

 8月7日(木)、8月8日(金)の両日、岩見沢市立教育研究所にて「救急・救命」講習会が開催されました。本講座は、岩見沢市に転入してきた教職員を対象に、危機管理意識を高め、適切な応急手当の方法を身につけることで、安全・安心な学校づくりを目的に実施しています。

 当日は、岩見沢市消防署員の方々を講師にお迎えし、「救命への心構えと救命処置の方法」について講話をいただきました。後半の実技講習では、グループごとに人形を相手に胸骨圧迫の仕方やAEDの使用方法などを体験しました。ICT機器も活用しながら、救命処置の一連の流れを実践的に学ぶことができました。

 受講者からは、「救命処置について、映像、講話、実技講習を通して学び、その大切さを改めて理解できた」、「胸骨圧迫やAEDの正しい使い方がよくわかった」、「以前学んだ内容を思い出し、確認できた」などの声がありました。また、「心肺蘇生で胸を5㎝沈ませるには想像以上に強い力で押さなければならないと実感した」などの感想もあり、今回の「救急・救命」講習会を通して、受講者には救命への心構えやその処置について学びを深めるよい機会になったようでした。

 今後も、AEDの設置場所の確認や救急搬送の際の注意点、日常生活でできる事故防止策などを全職員と共有し、学校全体で危機意識をさらに高めていきたいと考えています。全ての子どもたちにとって、より安心・安全な教育環境を築いていきます。

「食物アレルギー」研修講座

 8月6日(水)、岩見沢市立教育研究所にて「食物アレルギー」研修講座が開催されました。この講座は、岩見沢市に転入してきた教職員に食物アレルギーについての知識やアナフィラキシーの予防及び対応に関する理解を深め、適切に対応できる能力を養うことにより、市内全ての学校が子どもたちにとって安全・安心に過ごせる場となることを目指すものです。          

管理薬剤師を講師に迎え、「食物アレルギーの正しい理解とアナフィラキシーショックに対する対処の仕方」について、講義と実技演習を組み合わせて学びました。

 受講者のふり返りでは、「食物アレルギーの発症時の対応について理解が深まった」、「ロールプレイングをとおして実際の対応を見たり、実際にエピペンを手にとって打つ経験ができたりしてよかった」、「エピペンを使用の際、救急要請や症状の記録や教職員との連携・役割分担の重要性を職場で共有したい」等、大変有意義であったとの感想がありました。

 今回の研修講座を通じ教職員は食物アレルギーに対する理解を深め、実際の対応力を向上させることができました。今後もこのような研修を継続し、全ての子どもたちが安全・安心に過ごせる環境を整えていくことが期待されます。

不登校対策研修会

 8月1日、「不登校対策研修会」を行い、市内各小・中・義務教育学校の生徒指導の担当者等が参加しました。

 今年度の講師は、日本医療大学 総合福祉学部 ソーシャルワーク学科 准教授の丸山正三先生です。先生は北海道スクールソーシャルワーカー・スーパーバイザーとしても活躍されています。

 先生の講義では、各種調査や統計から見えてくる不登校の実態やそれにかかわる課題、子どもと家庭に関する不登校の要因の理解などについて詳しく解説がありました。これらに対応するに当たってはアセスメントが重要であることが示され、そのポイントや視点を説明していただきました。

 続いて、ある事例に基づき、グループごとにアセスメントとそれに基づく支援方針を検討する演習を行い、参加者は学校として児童や家庭にどのように働きかけるかなどについて協議をもとに発表を行いました。

 最後に、学校・教員として、児童生徒の学びを保障し、支援とその体制づくりのためにどのようにしていくべきかグループごとに検討しました。

 参加者からは「演習を通じて、学びの保障・校内支援体制・家庭との連携の必要性について確認できました」、「アセスメントをしっかり行い、学校だけでなく地域の方やSSWと連携を図りながら不登校の支援体制を作る必要があると感じました」などとの感想が寄せられました。夏季休業期間中の大変暑い中でしたが、各学校で今回の研修成果を二学期からの不登校対策に生かしてくれるものと思います。

第2回教頭研究担当研究協議会

 市内の小・中・義務学校の教頭と研究担当者が集まり「第2回教頭・研究担当者研究協議会」が開催されました。今回は全国学力学習状況調査結果が各学校に返却されましたので、各学校の分析・改善取組状況等を交流するとともに、研究所からは、生成AIを活用した研究授業等の分析の実際について説明しました。

 生成AIの教育現場での可能性に大きな注目が集まっていますが、AIを用いた授業分析や児童の発言分類は、業務効率の向上や授業の質の改善に寄与することが実感され、参加者からは「想像以上にできることが多かった」「今後、校内でも導入を検討したい」との声があがりました。一方で、ICT環境や制度面の課題も明らかとなり、理解促進のための研修の重要性も再認識されました。

 また、全国学力学習状況調査やNRTの結果を活用した授業改善の必要性も共有され、「データから逃げずに現実を見つめる」姿勢の大切さが強調されました。他校との比較を通じて、自校の変容に注目する視点も得られました。

 さらに、小中連携の取組が各地で進みつつあり、9年間の学びを見据えた協議が実践的に行われています。研究推進や校内研修の在り方についても見直しの機運が高まり、他校の実践から多くの刺激が得られました。

教師としての覚悟を促す言葉や、子ども理解の視点など、多角的な学びに満ちた協議会となりました。

特別支援教育支援員研修講座

 岩見沢市には29名の特別支援教育支援員が配置されています。配置されている各学校において特別な支援を要する児童生徒に対し担任等と連携の上、学校生活を円滑に送れるようにサポートしており、その方々を対象とする研修講座を行っています。

 今年度は、北海道特別支援教育センター 主任研究員 大西 修 氏を講師として、「特別支援教育支援員の基本的な役割と心構え、対応の実際について」と題して講義等をいただきました。

 大西主任研究員は、

  • 特別支援教育支援員の現状と役割
  • 障害のある児童生徒の理解
  • 障害のある児童生徒の支援のあり方

について、実例や演習を交えつつ、特別支援教育支援員の基本的な役割と心構え、学級担任と連携して行う子どもへの対応の在り方等についても触れながら、丁寧にご指導いただきました。

 グループ協議や意見交流では、参加者自身の取組をもとに交流し、互いの悩みや活動の工夫について積極的に交流がなされていました。

 参加者からは、「動画等の実例を資料として使っていただき、大変わかりやすく、勉強になりました。」、「子どもとの信頼関係を大事にし、声掛けや支援をしていきたいです。」、「毎日様子の違う子どもに対し、小さなことでも変化を見逃さず担任の先生と情報交換していきたい。」などの感想が聞かれ、多くの成果を学校に持ち帰ることができたようです。ご指導いただいた内容を、参加者がこれからの支援に活かせるよう期待しています。