岩見沢市立教育研究所 ブログ

遠隔学習 沖縄県石垣市立石垣小学校との交流

 南小学校第4学年では、遠く3000Km離れた沖縄県石垣市立石垣小学校とテレビ会議システムを活用し交流を図っています。

 今年度第1回目の交流ということで、子どもたちには、どこと繋げているということは内緒でテレビ越しに対面としました。先生からは、どこの地域、学校かを、互いに質問して探るということから始めました。

 子どもたちからは、「暖かい地方ですか?」「北海道ですか?」先方からは「雪が降りますか」など、核心をついた質問がされ、お互いの場所がわかると、互いに驚きの声が響いていました。

 次に、先生からは、「せっかくなのでお互いに友だちになりましょう」と呼びかけがあり、「友だちになるためにどうしたらよいか」という問いが出され、「どうしたらよいか」を互いの学校で子どもたち同士で考えさせていました。

 子どもたちからは、「自己紹介がいい」という考えが出されました。両校とも60名近くの子どもたちが在籍しているので、実際に自己紹介は難しいことから、次回までにどのように「友だちになって交流できるのか」を考えて1回目を終了しました。

 岩見沢市から3000Kmも離れた学校同士の交流に、両校の子どもたちは大喜びでした。このような遠隔学習で、お互いを知ること、互いによりよい交流となることなど、望ましいコミュニケーションの力が育つことが期待されます。今後の展開が楽しみです。

特別支援教育研修講座を実施しました

 5月29日、特別支援教育研修講座が行われました。この講座は、特別支援学級の学級編制の考え方や法的な位置付けをはじめ、障がいの状態等に応じた指導内容や指導方法、週時程と学習活動の実際等についての理解を深め、一人一人の障がいの状態等に応じた教科指導や自立活動など、障がいの特性に応じた教育課程の編成と実施に資するために行われるものです。市内の小・中・義務教育学校の特別支援教育コーディネーターと管理職が参加しました。

 講師は、空知教育局教育支援課学校教育指導班 油川智史 主任指導主事です。

 講師の先生からは、「障がいの特性を考慮した教育課程の編成と実施」と題して、管内の特別支援学級の現状と課題、特別の教育課程を編成する際の留意点、自立活動や交流・共同学習のあり方等について大変丁寧に講義をいただき、理解を深めることができました。

 また、コーディネーター・管理職別のグループによる演習が多く取り入れられ、その結果それぞれの立場における特別支援教育の推進と充実改善について深く学んでいる様子が見られました。

 参加者の「振り返り」からは、「特別支援教育に係る教育課程編成の具体的な説明・解説をいただき考慮すべき点や児童一人一人の実態に応じた編成の仕方について理解を深めることができました。」、「他校との交流という貴重な機会を通して、本校における個々の児童の障がいに応じた教育の実践について深く考えさせられました。」など、多くの学びや気づきを得られているようでした。市内の各学校で、一層特別支援教育の指導体制と指導内容が充実されることを期待しています。

第一回教育研究所運営委員会

 5月19日、当研究所、今年度の第一回の運営委員会が開催されました。運営委員会は、研究所の円滑な運営を図るため、「岩見沢市立教育研究所設置条例」に基づいて設置されているものです。

 運営委員は11名の方からなっており、教育長から委嘱状が交付されました。委嘱期間は、2年間です。

 研究所からは、運営方針と事業計画、五つの研究部会の部長からは研究テーマと部会の活動計画等について運営委員の皆様に説明を行いました。

 委員の皆様との質疑応答や意見交換では次のような内容の議論がありました。

  • 外国語教育の小中連携:共通の「学びの地図」作成を検討
  • ICT活用と情報モラル:両立の重要性が指摘される
  • ピアサポートの背景:不登校やいじめの増加への予防的対応
  • 用語の違い:「発話」と「発問」の使い分けについて説明あり
  • 大学との連携:出前授業の講師派遣など
  • 研修のICT:オンライン講義の視聴を進めている

 いただいたご意見等を参考に、各部会の研究成果を学校現場に共有し子どもたちの成長につなげることと、 より分かりやすい情報発信と現場に即した研究推進に努めて参ります。今後ともよろしくお願いいたします。

所報 第175号

所報 「いわみざわ」第175号を発行いたしましたのでお届けいたします。

ご覧いただき、ご意見・ご感想などをお聞かせください。

第1期岩見沢市ピア・サポート研修会開催

 今年度も広島大学名誉教授 栗原慎二先生をお招きし、子どもたちの良好な人間関係のもと主体的な学びを育む「岩見沢型ピア・サポート」の構築をめざす研修会が開催されました。

 岩見沢市では、栗原先生と年3回の集中的な研修を3年間実施することで、学力の向上、不登校対策、いじめの未然防止など、今日的な教育課題への学校と教師の対応力を高める研修を実施しています。今年度は昨年度に引き続き2年次の開催となります。

 一昨日は、市内全小中を視察され、昨年度の成果を確認され、各学校の取組のコンサルティングをしていただきました。

 栗原先生からは、近年の様々な教育課題への対応の基本として 「レビィンの関数」B=f( P ・E ) ※ Bはbehavior(行動)、Pはperson(人間性・個性・価値観等)、Eはenvironment(環境)、fは関数(function)の紹介がされ、子どもを育てるための環境の変化が大切であることが示されました。いかに”学校が変わるか、教師が変われるか”ということを受講されている先生方に問いかけられていました。

 また、先生からは、子どもを取り巻く様々なデータや指導の根拠となる考え方や理論が紹介されていましたが、講座では受講されている先生方に、そのことに対する自分の考えを明確にする時間を設けたり、グループ協議で様々な考え方を交流しコンセンサスを得たり、共有・共感する機会を設けたりするなど、研修内容を主体的に受け止め、各学校に戻られて実践に活かせるような内容でした。

 今年は、8月に第2期、1月に第3期が開催されます。各学校での実践が深まり、多くの子どもたちの笑顔につながることが期待されます。

「年度始めの授業公開」日の出小第4学年「算数科」「道徳科」

  日の出小第4学年で年度始めの授業公開が行われました。

 算数科「わり算の筆算」では問題文を提示する中で、算数用語を確認したり、学習の見通しをもたせたりしていました。既習事項を掲示物で確認し、考えさせるしくみも見られ、子どものつぶやきから教師が上手に子どもの意欲を引き出していました。

 教師の問い返しからの子ども同士の対話や、教師とのやり取り、テーブル型ホワイトボードの活用等、それぞれの学び方で取組む子どもたちの姿が見られました。

 子どもの声をつないで「わる数>あまり」の関係に注意して筆算することが大事とまとめました。

 続いての道徳科では。「正直ではなくてごまかしてしまったことはあるか?」「どうして正直って難しいのか?」と子どもたちの経験を想起させ、「正直」をキーワードに自分自身について考えることを確認しました。

 個人思考をしっかり行ったあと、ロイロノートの活用により、自分とは違う考えの人と積極的に交流することをとおし、考えを深める姿が多く見られました。

 どの授業も発表者に体を向けて聞くことや、机上整理など、日頃からの学習ルールが徹底されていることをしっかり感じ取ることができました。

 授業を公開していただいた日の出小学校、並びに授業公開していただいた先生、ありがとうございました。

「年度始め授業公開」 岩見沢小第6学年「社会科」

 岩見沢小学校で第6学年の社会の授業が公開されました。この時間では、前の時間に学習した国民主権や基本的人権の学習を踏まえたうえで、日本国憲法で示されている平和主義について調べる活動を行い、平和への願いや努力について理解することをめざしたものでした。

 本時のねらいに関する意識を高めるために、先の大戦下における同年代の国民学校の子どもの軍事教練の様子を記録した映像を提示します。現代の自分の学校での生活の様子と比較しながら、どの児童も興味をもって視聴しています。

 「今の日本の平和はどのように作られたのか」という学習課題を設定し、一人ひとりが自分なりの仮説を考えます。それをロイロノートに書き込み、全体に表示し共有します。

 自分の仮説に基づき、いろいろな資料で調べる活動を行います。まとめの時間も考慮して時間設定をしていました。

 タブレットの画面を分割して効率的に調べている児童も多かったです。

 十分に調べ学習を行ったあと、教師が児童と上手に対話しながら問題解決を支援します。教師のファシリテータとしての役割を発揮していました。

 参観された先生方からは、「仮説を立てて、それぞれ一人で調べる児童もいれば複数人で調べている児童もいて、多様な学習スタイルになっており、個別最適な学習になっていると感じた」「全員で調べた内容を共有し、理解を深めることができていて、協働的であると感じた」などの感想が寄せられました。憲法が掲げている平和主義への国民の願いや決意、様々な立場の人々の努力について意見を引き出し、本時のねらいを達成していました。授業の公開、ありがとうございました。

「年度始め授業公開」光陵中 第1学年 「理科」

 中学校に入学してまだ間もない光陵中1年生の「理科 身のまわりの物質」の授業が公開されました。

 前時までの「密度」の学習を踏まえ、物体の質量と体積を調べ、求めた密度から金属の種類を考えるという実験を行いました。

平成27年度の全国学力学力・学習状況調査 小学校理科で出題されたこともありますが、メスシリンダーの扱い方、目盛りの読み方など、実験の基本について丁寧に確認していました。

参観された先生方からは、「生徒が手際よく効果的にロイロノートを使いこなしていた」、「生徒に考えさせる授業づくりについて参考になった」といった感想をいただきました。

 授業公開を行っていただいた光陵中学校、並びに担当の先生、ありがとうございました。

5月になりました

5月1日、本日は朝から雲一つない快晴です。敷地内の桜もぼちぼちと咲き始めました。

今年は、雪解けは早かったのですが、4月中は天候も安定せず、昨年よりも遅い開花となりました。全体的には八分咲きでしょうか。

あわせて梅の木もあるのですが、こちらはまだつぼみが堅くもう少しですか。

ゴールデンウィークには、桜との共演が見られるかも知れません。

研究所前の芝桜もきれいに咲きました。

第1回「教頭・研究担当者研究協議会」が開催されました

 

 岩見沢市では、「確かな学力の向上」を重点に掲げ、①授業時数特例校制度の活用 ②学校として統一性・一貫性のある校内研修の推進 ③コミュニティ・エリアにおける9カ年を見通した組織的な学力向上 ④学習集団づくりにつながる「岩見沢型ピア・サポート」の推進について各学校に具体的な取組を求めています。

 これらの取組の推進に向け、市内各学校の教頭、研究担当者が一堂に会して年4回、本研究協議会が実施されます。今年度は「学習者主体による授業づくり」に向けて、市内全22校が、ねらい、めざす所を共有し、各学校が知恵をしぼり研究・研修をすすめていくことが期待されています。

 また、「令和の日本型学校教育」の構築の中で重要とされている「研修観の転換」を図るためにも、各学校の管理職、校内の研究・研修をリードする担当者を集めての本研究協議の役割は大きなものがあると思います。先生方の課題に対する問題意識の醸成と問題意識に基づく主体的かつ協働的な協議が求められます。

 今回の研究協議では、直近に実施された、全国学力・学習状況調査について、具体的な各教科の問題を協議することで、子どもたちに求められる力、そのための各学校の取組について考えてもらいました。

 出席された先生からの振り返りからは、

 「今回の協議会では全国学力・学習状況調査について中学校の先生のお考えも聞けたことが有意義でした。9年間を見通した学びの連続性を十分意識した学習指導の必要性を強く実感しました。」

「読解力の重要性。その力をつけるためには、国語の授業だけなく各教科等、学校の活動全般で行うことが大切である。」

「Bグループでは、学力調査の問題で、自校と他校で正答率が低い問題、高い問題を比較し、何が弱いかを話し合いました。テストの内容は難しくなかったため、国語の読解力や日常とのつながりを意識していく必要があるということを指摘する声が多かったです。また、コミュニティ・エリアでピア·サポートの取り組みが強化されており、中学校に上がる上で、同じところを目指していくことや接続会議にも生かしていくことを確認しました。」

「1つ目の協議の全国学調の感想交流について。出題された問題の傾向から、どんな学習が必要なのかの意見交換を柱に行いました。基礎・基本の定着はもちろんなのですが、生活に即した問題が多く、実体験・経験があるかどうかで差があるかもしれないという話から、総合的な学習の時間の重要性をあらためて確認しました。また2つ目の協議の今年度の研究の交流では、大筋同じ考えの下で研究が進められていくことが確認できました。」

「昨年度のグループとは違い、同じ中学校区で学調分析の話ができたことが、大変有意義な時間であった。正答率の低かった問題や無回答率の高い問題を交流したことで、同じ地域の児童が抱えている課題にグッと迫ることができました。」

 などの振り返りがみられ、子どもたちに求められる力やこれからの取組への中学校区エリアでの共有ができたと思います。